• 振袖の柄にはどんな種類や意味がある?自分に合った振袖の選び方とは

  • 公開日:2023/08/15  最終更新日:2023/09/27

振袖

振袖の柄をよく見てみると色々な模様があしらわれていることがわかります。振袖の柄にはそれぞれ意味があり、振袖選びをする前に、柄の種類や意味を知っていると振袖選びに役立てられるでしょう。振袖の柄にはどのような種類、意味があるのかと柄による自分に合った振袖選びをご紹介します。

振袖の柄には意味があった!知っておきたい種類とその意味

振袖は若い女性が着る最も格式の高い第一礼装で、成人式、結婚式の披露宴などで着用されます。絵柄は大まかに3種類に分けられます。種類と伝統的な文様を解説します。

振袖の古典柄、新古典柄、モダン柄

古典柄は古くから伝わる縁起の良い柄として親しまれ、桜や梅、藤、牡丹、扇など時代に左右されない定番の文様や柄で、上品で格調高いのが古典柄です。新古典柄は伝統的な文様や柄と現代柄を組み合わせた柄で、洋柄を取り入れたり、ポップ、レトロ、モード系の要素を用いたりしているのが新古典柄です。

モダン柄とは古典柄にみられない、バラや蝶などをメインモチーフにし、ストライプや市松模様など現代的なデザインで自由度の高い柄がモダン柄です。

伝統的な吉祥文様と有職文様

吉祥文様は縁起が良い動植物や物品の図柄をいい、種類は数十種類になります。吉祥文様の5つの文様と意味をあげてみました。鶴は長寿や生命力の豊さを意味し、長い幸せを運ぶ鳥です。松竹梅の松は不老長寿、竹は成長、梅は女性の強さを表し、厳しい時期を耐え忍び努力を続ければ、いつか美しい花が咲き誇るといった意味があります。

宝づくしは縁起が良く、福を呼ぶ文様と言われています。有職文様は平安時代以降、公家の装束や調度品などに用いられた伝統的な文様をいい、優美で格調高く、日本の文様の基調となっています。有職文様の代表的な3つの文様と意味をあげてみました。

七宝は人との繋がりや子孫繁栄、立涌は運気が上がる文様で、花菱は高貴、上品といった意味になります。

振袖の柄選びで失敗したくない!ふさわしい柄の選び方とは?

スタイルやテーマ・季節・好みで振袖の柄を選ぶ場合について解説していきます。

スタイルやテーマで柄を選ぶ場合

振袖には様々なスタイルやテーマがあります。まずは自分が目指すスタイルやテーマを明確にしましょう。伝統的な柄やモダンな柄、華やかな柄やシンプルな柄など、自分が好きなスタイルやテーマに合わせた柄を選ぶことが重要です。

自分が振袖を着るシチュエーションを考え、それにマッチする柄を選びましょう。例えば、成人式であれば、「門出」「縁起のよさ」など表す桜柄の振袖がよいかもしれません。また結婚式にお呼ばれした際なら「松竹梅」や「扇」など、日本のお祝い柄である吉祥文様を選ぶのが好ましいでしょう。

季節によって振袖の柄を選ぶ場合

振袖は季節にあった柄の種類があり、振袖を着用する季節によっても柄選びの判断基準になるでしょう。具体的には、春であれば桜、藤、牡丹などがおすすめです。夏には雲、水、祭り模様などがふさわしく、秋は秋の七草模様、月見、兎などと相性が良いでしょう。冬であれば、冬景色、星、椿が好ましいです。季節性を持たせて振袖の柄を選ぶと、味わい深い印象を与えられます。

好みの柄で振袖を選ぶ場合

好みの柄で振袖を選ぶのであれば、振袖で柄の位置を知っておくとよいでしょう。メインとなる柄が映えるように振袖は構成されています。振袖にメイン柄がないものもありますが、メイン柄によって振袖の印象は変わります。メインとなる柄は膝上ぐらいにあり、他の柄に比べて大きくあしらわれています。イメージを掴むためにも、店舗へ来店し、実際に試着してみることをお勧めします。

自分に合った振袖を選ぶには柄の種類や意味を理解しておくことが大切

振袖にあしらわれている柄には先述のとおり、それぞれ意味があります。どのような種類と意味があるのか見ていきましょう。

植物柄

桜はたくさんの花が芽吹く春の花として、豊かさを願う柄で新しい門出の意味があります。大輪の花を咲かる牡丹は、幸福や高貴といった意味があります。バラは色によって意味が異なり、赤色は愛情、白色は清らか、ピンク色は上品・おしとやか、黄色は友情、青色は奇跡・夢です。

動物など生き物柄

亀甲は縁起の良い文様で、亀の甲羅に由来し六角形をしています。長寿の象徴で、文様を複数連ねると永遠の繁盛を願う文様になります。蝶は卵からさなぎ、蝶へと美しい姿に成長し羽ばたくところから、意味は成長・吉兆です。

熨斗は贈答品などに添える飾りで「熨斗鮑のしあわび」と呼ばれる神様のお供え物で、長寿を表す縁起ものが由来になり、熨斗をさらに細長の帯状にして文様にし、熨斗をいくつも束ねた束ね熨斗は、より縁起の良い吉祥柄と言われています。

その他の柄

御所車は平安時代に貴族が乗っていた牛車をいい、高貴の意味があり、花が一緒に描かれることも多く、花を御所車に乗せることで、幸せがあふれますようにという願いになります。扇は末広がりの形から将来が明るいことを表し、発展や繁盛の意味をもつ文様です。

鞠は御殿鞠と呼ばれ、五彩の絹糸から作られた鞠で、丸くおさまるや良縁の意味があります。

柄の意味を知って自分に似合う振袖選び

振袖の柄にはどんな種類や、意味があるのかと柄による自分に合った、振袖の選び方をご紹介しました。着物の文様や柄にはさまざまな意味が込められています。種類や意味を知って自分がイメージする振袖に合わせられます。

また、振袖選びでは好きな文様や柄を見つけたり、好みの文様や柄をメイン柄にしたりと、数ある振袖から楽しみながらスムーズに選ぶことができるでしょう。本記事が京都で振袖の購入、レンタルを検討している方に役に立てれば幸いです。

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