公開日:2023/02/15 最終更新日:2023/02/24
普段着る洋服と同じように、振袖にも体型や身長によって似合う振袖があります。成人式で着るのに、自分に似合う素敵な振袖を着たいはずです。しかし、振袖の色や柄、小物選びは着物になじみがないとイメージしにくいもの。そこで今回は、低身長の方にとくに似合う振袖の選び方や着こなしのポイントを解説します。
ここでは、低身長の方に似合う振袖の色や柄についてご紹介します。振袖選びのポイントとしてぜひ活用してください。
低身長の方によく似合う振袖の色は、ピンク・水色・クリーム色・ラベンダーなどのパステルカラーです。淡い色は重みを感じないため、全体的に縦長に見せることが期待できます。
反対に、黒や紺、濃赤などの濃い色の振袖は避けたほうがよいでしょう。ただし、淡い色の振袖は幼く見られがちなので、帯は濃い色を選ぶことをおすすめします。全体的な色が引き締まり、落ち着いた雰囲気になるのです。
低身長の方には小花柄などの小さな柄の振袖が似合います。また、ストライプ柄や斜めに長く藤の花のような柄の入った「辻が花」というデザインの振袖もおすすめです。
大きな柄のものだと、柄が強調されすぎるため、振袖に着られている感が出てしまいます。もし大きめの柄の振袖を着たい場合には、ベースの色が明るめの振袖を選ぶか、柄の間に余白や隙間がたくさん入ったデザインを選ぶとよいでしょう。
低身長の方が振袖を着るときに、小物選びや着こなしでも工夫ができます。ここでは4つのポイントをご紹介しましょう。
身長を少しでも高く見せたい方には、ハイヒール草履が強い味方になります。一般的な草履のかかとの高さは5cm程度ですが、ハイヒール草履では8~9cmです。ハイヒール草履は、身長を高く見せるだけではなく、着姿がスラリとしてスタイルよく見える効果もあります。
履き心地は厚底サンダルと似ているため、履いた時の違和感はさほどありません。歩きやすさを重視する場合は、つま先をかかとの間で高低差があまりないタイプを選びましょう。
成人式の振袖には欠かせないファーやバッグは、小さめのものを選ぶと上品です。低身長の方が大きな見た目のファーや大きなバッグを合わせると、アンバランスな見た目になってしまいます。
また、半衿や帯揚げは、振袖の柄に使われている色から1色選ぶと統一感が出て、おしゃれな着こなしになります。
振袖だけではなく、ヘアスタイルも重要です。サイドはボリュームをおさえつつ、上に高めにアップしてもらうのがおすすめです。髪飾りも同様に、顔の左右に着けるのではなく、トップに、あるいはえり足の上に着けるとよいでしょう。
ポイントは帯の幅と高さです。帯の幅を広くとったり、帯を結ぶ位置を低くしてしまったりすると、見ている人の視線が下がるため、小柄さが引き立ってしまう可能性があります。帯の幅を狭くして、高い位置で結ぶことによってその視線を上に向けられるうえ、足長効果でスタイルよく見えるのがメリットです。
帯の高さの目安は、みぞおちあたりに帯の上線がくるくらいで結ぶのがおすすめ。あわせて、帯結びの位置も帯の中央から2~3cmくらい高めにするとすらりとした印象に着こなせます。
ただし、帯と帯結びの位置はあまり高くしすぎると幼い印象を持たれがちです。着付けのときには、体型に合った位置にしてもらうようにしましょう。
振袖の着姿を撮影するときに、美しく見せるためのポイントがあります。一つ目は、立ち位置です。カメラに向かって真正面に立つと、身長の低さが強調されるうえ、太って見えてしまうことがあります。背筋をしっかり伸ばしながらカメラに向かって身体を斜めにしましょう。このとき、カメラに向かって斜め右を向くと美しさが引き立ちます。
二つ目は、振袖を真横に広げないことです。いくら振袖の柄が素敵でも、両方の振袖を左右に大きく広げるとシルエットが正方形になり、写真映えしません。振袖の柄を見せたいときは、片方だけにしましょう。
三つ目は撮影時にファーを外すことです。成人式では華やかでかわいらしく見えるファーですが、写真撮影では、首が隠れることで身長の低さが強調されてしまいます。全身撮影のときは、ファーを外したほうがすっきりときれいに映るのです。
振袖でも、自分に合った着こなしのコツがいくつかあります。とくに一生の一度の成人式。なおのこと満足した振袖の着こなしをしたいものです。本記事でご紹介したように、低身長の方に合った美しさを引き立てる振袖選びや着こなし方があります。
パステルカラーの振袖は、とてもかわいらしく自分の魅力を引き出してくれることでしょう。撮影時にも、立ち位置や姿勢に注意して、その魅力を最大限に引き出せるようにしましょう。