• 成人式の振袖着付けは自力で行える?流れや注意点について解説!

  • 公開日:2023/02/15  最終更新日:2023/02/24

成人式の振袖を着付けるには、専門店や美容室にお願いしている方が多いでしょう。しかし、中には、この機会に自分で着付けてみたいと思いつつ、自分で着付けられるか疑問を持っている方もいるはずです。本記事では、振袖を自分で着付ける際の方法や注意点について解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。

振袖の着付けは自力で行える?

成人式の振袖レンタルや購入パックのプランでは、着付けサービスが含まれていることが多く、自分で着付けをする方は少ないかもしれません。着物の着付けには専門の知識と技術が必要です。中でも振袖の着付けは、ほかの着物と比較してもかなり難しいのです。プロの着付け師でも2人がかりで着付ける場合もあるほどです。

なぜ振袖は着付けが難しいのでしょうか。最大の理由は、帯結びが難しいことにあります。浴衣の半巾帯は帯幅も狭くやわらかいため、自分で結べます。しかし、振袖の帯は幅が広いうえ、多くの糸を使った刺繍などがあるため大変硬く、一人で結ぶのに苦戦します。帯が緩まないように締める必要があり、着付けられても崩れやすくなります。

また、帯結びのバリエーションは振袖の色やデザインに合わせたいものです。きれいな仕上がりを望むときは、やはりプロにお任せすることをおすすめします。しかし、着付け方法を知っておくと着崩れたときのお直しは自分でもできることがあります。成人式で着崩れてしまったときなど、いざというときに自分で手直しできると安心です。

振袖の着付け方法

ここでは、着付けの流れについて解説します。着付けの手順は次のとおりです。

ヘアメイクを済ませる

まずはヘアメイクを済ませます。振袖を着てからヘアメイクをすると、振袖が汚れる可能性があります。また、振袖を着ていることで、長時間座ることが苦しい場合もあります。

和装下着と肌襦袢と裾除けを着る

着付けの前に、和装用の下着を身に着けます。和装の場合、身体を寸胴に見せることが着崩れにくくするポイントです。洋服用のブラジャーの場合、身体の凹凸が出やすくなるため、スポーツブラや和装ブラを使用します。下着を身に着けたら、足袋を履き、肌襦袢、裾除けを着ます。

体型補正をする

身体にタオルやさらしを巻き、しっかりとひもで固定します。この補正を行うことでウエストのくびれや胸のふくらみを抑えられるため、きれいな着こなしや着崩れ防止につながります。

長襦袢を着る

下着を身に着け、体型補正が完了したら、半衿部分に衿芯を入れた長襦袢を羽織ります。羽織ったら両袖を軽く引っ張り、背中の中心を合わせます。

次に、衿の後ろを少し引っ張り、えり足を見せます(衣紋を抜くといいます)。衣紋を抜いたら、上前と下前を合わせ紐やコーリンベルトを使い長襦袢を留めます。このとき、しわを伸ばしながら行うことがポイントです。

振袖を着る

振袖を羽織って裾の長さを整えます。下前を腰元に持っていき、持ち上げます。下前に合わせて上前の場所を決め、腰骨より少し高いところで腰紐を結びます。

腰紐を着けたら、わきの下の穴(身八つ口)から手を入れておはしょりを作ります。おはしょりとは、帯の下にある着物を折り返した部分のことです。おはしょりは後でしわになりやすいため、布目を丁寧に整えながら作ります。その後に着物ベルト、伊達締めを上から締めて前板をします。

帯を結ぶ

帯の結び方は、定番を含めてたくさんのアレンジ方法があります。定番の結び方には、文庫結び、立て矢結び、お太鼓結び、ふくら雀結びの4つがあります。ここでは、初めての方でも扱いやすい文庫結びの手順について説明します。

まず、手先の長さを50cmほど取ります。輪を上にして2つ折りにして手先を前中心に当てクリップで固定します。帯を身体に1周させ引き絞ったら、2周させ帯の下線をもって引き絞ります。

たれを脇から三角になるよう内側に折り、手先を上から下ろし、上にくるように結びます。結び目の位置でたれを開き、肩幅くらいの長さで羽を作り、内側に折り込みます。

もう一度たれを内側に折り込み、羽の中央を持ち谷折りします。山ひだを2つ作り、手先を1回通して巻きつけたら、もう一度くぐらせ上に引きます。

手先を帯と帯板の間に納め、下から引っ張ります。引いた手先を広げ、内側に折って帯の中に納め羽の形を整えます。帯の結び目の上下を持ち、時計回りに回したら、最後に後ろで整えれば完成です。

振袖の着付けを行う際の注意点

振袖の着付けでは苦しくならず、美しい着姿になるポイントを押さえておきたいものです。美しい着姿にするには、着崩れを防ぐこと、衣紋の抜き方と着物の合わせ方が重要です。着崩れ予防には、しっかりと凹凸を補正することがポイントです。

また、衿を抜きすぎたり、衿元を開けすぎたりしてしまうと、色っぽくなりすぎてしまうので注意が必要です。体型に合わせた補正をしっかりすること、衿の抜き方や衿元の合わせ方に気を付けると、美しく品のある着姿になります。

また、成人式を楽しく過ごすためには苦しくない着付けであることも重要です。まずは着付けのときにリラックスすることが前提です。そのほか、腰紐を腰骨の位置で結ぶこと、着付け小物の結び目や金具が身体に当たらないようにすること、紐や帯を締め付けすぎないことがポイントです。

まとめ

振袖について、着付け方法や注意点を説明しました。振袖の着付けは、自分で着付けするには難易度が高いです。成人式では、振袖の着付け以外にもヘアメイクやメイクにも時間を要します。また、着物は自力で着るべき着物と人に着せてもらうべき着物に大別されます。

一生の中で数回お姫様気分を味わうきもの、それが振袖です。その為、振袖はプロに着付けてもらうのがよいでしょう。一生に一度の成人式というハレの日です。満足する美しい着姿で、笑顔で過ごせるようにしましょう。

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