• 振袖着用時の基本的なマナーについて詳しく解説!

  • 公開日:2023/02/01  最終更新日:2023/02/24

成人式に振袖を着用する女性は、とても多いでしょう。お気に入りの振袖で京都の街並みを歩くと、よい思い出になります。しかし、立ち振る舞いがぎこちなくなると、非常に残念です。そこで、成人式前に振袖のマナーや、動き方を学びましょう。振袖姿が、より美しく見えるポイントをたくさん紹介します。

移動時のマナー

振袖は重たく、足が思うように動きません。洋服のときのように、大きな歩幅をとれないことが特徴です。以下は、移動する際のマナーを解説します。

歩くときのコツ

基本は、歩幅を小さく、ゆっくりと歩きます。洋服のときの歩幅は、平均50センチ前後です。しかし、振袖のときは、歩幅20~30センチ程度を意識しましょう。

大股で歩くと不格好に見えるので、注意が必要です。また、大股歩きは着くずれの原因にもなります。歩幅次第で美しさはキープできるので、充分気をつけましょう。

また、裾がはだけないように、上前を軽く押さえると安心です。ゆっくり歩くととても上品な雰囲気になり、大人の女性らしさを演出します。

内股の重要性

美しく歩くには、内股にすることが重要です。つま先が常に、内側に向くようにしましょう。膝頭から内向きを意識することがポイントです。また、進むときに外側に円を描くようなイメージで歩くと、動きやすくなります。その際、草履を引きずると不格好なので注意しましょう。

階段の昇降

階段に対してやや斜めの立ち位置になり、ゆっくりと動きます。袖を腕にかけて、上前を少し持ち上げます。しかし、足を出しすぎないことがポイントです。ふくらはぎまで出すと、上品さにかけるので注意しましょう。

また、袖が階段に引きずられると、汚れや転倒の危険性があります。充分気をつけて、動くことが必要です。

立っている際のマナー

立ったまま動く際、さまざまなマナーがあります。細やかなことに気を配りましょう。以下は、立っている際のマナーを解説します。

お辞儀

立ち姿の基本は、背筋をのばし、あごを引きます。そして、両手を前で軽く合わせましょう。頭を下げるときは、腹筋に力をいれて、腰から曲げると美しく見えます。頭だけの動きにならないように、注意しましょう。また、ゆっくりと動き、一度静止して上体を上げるととても丁寧な印象になります。

ひじを出さない

電車のつり革をにぎるときや、あいさつで手を振るときなど、腕を上げる動作には気をつけましょう。振袖は腕が出やすい構造です。しかし、マナーとして、ひじを見せてはなりません。そこで、反対の手で袖を押さえるとはだけずに済みます。工夫をした動作をしましょう。

袖は振らない

袖部分が美しく特徴的な振袖ですが、振りながら歩くのはマナー違反です。脇をしめて、揺れないように意識します。また、立っているときは両ひじを少し曲げて、手を下腹部あたりで重ねると、袖がだらしない印象になりません。

落としたものを拾う

ものを落としたとき、通常であれば手を伸ばして拾います。しかし、振袖の場合、袖が地面についてしまいます。汚れてしまうのと、動作が不格好なので、必ず低い体勢でとりましょう。その際、両袖を軽くたたみながら、腰を落とします。また、しゃがみこむと上品に見えないので、注意が必要です。

座る際のマナー

座ると、リラックスして気持ちがゆるんでしまいがちです。しかし、座るときにもマナーがあるので、気をつけましょう。以下は、さまざまな座り方のマナーを解説します。

正座のとき

座る前に、上前を少し持ち上げることがコツです。正座をしたときに、膝やふともも周りに余裕が出るので、座りやすくなります。そして、座りながら膝まわりを押さえると、はだけにくくなります。座った後は、袖をととのえましょう。

また、膝同士に若干のすきまをつくると、しびれにくいのでおすすめです。足を広げ、おしりを地面につけた座り方は、とても行儀が悪いのでやめましょう。立つときは、つま先を立たせてゆっくり動きます。袖を踏まないように注意しましょう。

椅子のとき

左手で両袖を持ち、右手で上前を押さえます。裾が広がらないことを意識しながら、ゆっくりと腰をかけましょう。また、浅く座ることがコツです。

振袖は豪華な帯が巻かれており、ボリュームがあります。背もたれで、潰れないように注意しましょう。そして、背筋をのばします。座っている最中は、袖を膝の上に置くと汚れません。

乗車するとき

袖を持ち上げて、車内には背中から入ります。おしりをそっとおろし、その後足をそろえるとスムーズです。また、運転する場合は、浅く腰をかけることになるので、運転席を広めに調整しましょう。帯が潰れてしまわないことを注意します。

食事中のマナー

おめでたい席で、食事をすることは多々あります。そこで、振袖のときは汚れないようにすることが重要です。以下は、美しく食事するマナーを解説します。

ナフキンの位置

通常、ナフキンは膝の上に広げて使います。しかし、振袖のときは帯の位置に広げましょう。帯締めにはさむこともできますが、専用のナフキンベルトを使用すると便利です。

また、和食のときはナフキンが出されない場合もあります。そこで、大きめのハンカチをつかいましょう。いざというときのために、ハンカチを準備すると安心です。

袖に注意する

振袖は袖の長さが特徴ですが、そのため動きの邪魔になります。テーブルの上のものをとるときなど、ひっかかりに注意しましょう。無理な動きはせず、袖を押さえる癖をつけると安心です。

まとめ

振袖は、特別なよそおいであり、とても気持ちが高まるでしょう。そこで、美しい振る舞いやマナーを守れるとさらに素敵に見えます。仕草やマナーは、コーディネートの延長と考えましょう。

また、細やかに気を遣えることは大人の証です。立派な大人の女性を目指して、マナーを身につけてみましょう。晴れの日に、もっとも輝けるはずです。

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